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執筆者の写真ART STUDIO 三丁目

クロッキーの魔力


最近、三丁目ではこどもから大人まで"クロッキー"というものにチャレンジしてもらっています。



クロッキーとはなにか。


簡単に言うと、デッサンのように正確にじっくり描くのではなく、とても短時間で、対象となる物のかたちや特徴をとらえすばやく描きとる訓練のような方法のことを言います。


といってもART STUDIO三丁目ではそんな堅苦しいものではありません。

ゲーム感覚で幼稚園児から大人までみんなにやってもらいます。


いやだーむずかしい〜やりたくない〜と言っていた生徒も

短い時間制限(今回は1〜3分程度の超短時間) があるためになんとなく追い立てられるように始めてみるといつのまにか必死になり、描けそうになってきたところで時間が終わってしまうので、くやしさが残り、次はもっとうまくできる!やりたい!!と、案外ハマっていきました。


人間、時にだらだらやっていると、創造性が鈍化して集中や感性、やる気が研ぎ澄まされなくなってしまうものです。限られた時間を意識することで意識が高まります。

時に、このような短い時間制限をかけられたクロッキーをやるとピリッとした刺激を与え、どうもそういうものが活性化するようです。顔つきも真剣でとてもいい顔に変わっていました。いい感じ!





スケッチは英語です。日本では主に"写生”とも言われていて、スケッチと聞くと風景画をささっと描いた絵のイメージがあるかと思いますが、風景画に限らず人物や静物などを大まかに描写することや広く完成作品のための下絵や試作として描く素描のことを指します。


クロッキーはフランス語です。

主に人物、動物などの動く対象を短時間におおまかに描写する素描のことをいいます。つまり、クロッキーもスケッチの一種ではありますが、とくに日本では「速写」とも言われ、一般的には10分程度までの短時間で描くこと、描かれたものをクロッキーと呼びます。



クロッキーの効果としては、

短時間で瞬時にものの特徴をとらえようとすることで、少ない情報量やシンプルな線でものを描き、見る人に伝える力を養うことが出来ます。また瞬発力や集中力も養います。


限られた短い時間で描くことで

余計な情報(細かいディテールや無くても大丈夫なもの)をそぎ落として、いちばんそのものを構成している重要な要素だけを抽出することになるので、ものを的確に捉える練習になります。

ものの特徴や雰囲気を短時間で掴み、本質へ最短距離で辿りつけるようになるので、同じ時間で出来ることの幅が広がり、結果的に画力が向上します。


特に、ものを見て絵を描くのが難しい、苦手だな、と感じている子/人や、

最初に大まかな本質より細かいことにばかりとらわれてしまいなかなか絵が進まない子/人、

試験の時間制限の中でデッサンなどの絵を描き上げなくてはいけない受験生などに、クロッキーはとても有益です。


大胆に描くことや失敗に対する恐れを緩和していく作用もあると思います。


先入観で物事を決めつけるのではなく、物事の本質を観察する力を養う。

と、同時に、単に正確で巧みな絵を描けるようになることだけが目的では無く(!ここが大事!)、

絵を描くことがよりのびやかで自分らしく楽しくできるようになることを目指します。



今後もちょいちょいやります〜



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