今回は絵の具の色を白と黒にしぼって動物(+海の生き物)を描いてもらいました。
かわいい色やカッコイイ色、カラフルな"色"が大好きなこどもに白と黒だけ。。とはなかなかストイックで地味でちょっと気分が上がらない響きであろうかと思いますが、
今回は、あえて!
白と黒+仕上げに周りを塗る色1〜2色に絞ったお絵かきをテーマにしました。
ねらいは大きく二つありました。
①こどもは"白い物"を描こうとするとき、単純に白い紙に白い絵の具で描こうとします。
もちろん、白に白なのでじぶんの描いたところが見えにくく、途中で気づきます。そして
思います。
.....見えない。どうしたらいいんだろう。難しい。白い物なんて描けない。
戸惑い、悩み、落ち込んだりします。
そこで今回の課題で少しヒントを与えることで、白いかたちがどうしたらよく見えるように描けるのか新しい視点を見せてあげたいと思いました。(白の周りに別の色を置くことで白いかたちが見えるという方法)
②絵の具が好きで、"色"が大好きなこどもたち。
ところがまだまだ絵の具の特性をうまく使いこなすことができず、いろんな色を使いこなしたい、とか色を混ぜて好きな色を作りたい、ということに意識が向くものの
絵の具は難しく、思っていたように描けなかったり、きれいだった色がどんどん混ざって汚くなってしまったりして結果的に苦手意識をいだく子が少なくありません。
そこで、色をあえて絞ることでいろんな色を使うということに翻弄されずに、かたちをしっかり見て描くことと白と黒の色をしっかり見て塗り分けることだけに集中させて、
描けた!という実感や自信を持たせたい。
ということでした。
今日は水曜日で、まだ土曜日のレッスンでの結果はわかりませんが、
昨日と今日の結果としては、「今までで一番うまく描けた」という声もちらちら聞こえ、
『うまく描けた!』という満足感を持てた子が多かったようでした。
なんだか "ラクに" 落ち着いて「描けた」という感触を持てたように見えました。
多くの子がちょっと自信を持てたようで、とても良かったです。
今後の色を使った絵の具をする時に、何かこの経験を思い出し生かせることがあったらうれしいなーと思います!
また色数を絞った課題、やるかもしれません〜。
今度はピンクと青、とか白と青、とかもおもしろうそうです。
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